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保育の基本

☆保育の基本

乳幼児期は、人間形成の基礎を培う大切な時期である。その極めて重要な時期の生活時間の大半を過ごすところが保育園である。このことを念頭におき、養護と教育が一体となって、豊かな人間性を持った子供を育てる。

子供の育ちと保育の視点

6ケ月未満児

まだまだ心身の機能が未熟であることを熟知し、保健安全に十分配慮し、個人差に応じ、一人一人の欲求を満たし、次第に生活のリズムを作っていく。また、特定の保育士との適切かつ積極的な働きかけにより、情緒的な絆を形成し、人を愛し信頼する力を育む。

6ケ月から1歳3カ月未満児

身近な人を区別し、安定して関われる大人を求めたり、離乳食から幼児食へ変化し、歩行や言葉の獲得に向けて著しく発達するなど、乳児期から幼児期への移行の時期である。子供の生まれながらに持っている能力をうまく発現できるよう、一人一人の気持ちを大切に受け入れ応答し、情緒の安定をはかる。

1歳3カ月から2歳未満

これまでに培われてきた安心できる関係を基盤として、身近な人や身近にあるものに自発的に働きかけていくようになる。その過程で生きていく上で必要な数多くの行動を身につけていく。新しい行動の獲得により、自信を得、自発性を高めていく。が、まだまだ大人の世話を必要とする自立の過程であるので、環境および情緒面においても一人一人応答的にかかわる。

2歳児

全身運動、手指などの微細な運動の発達により、行動は自由になり、行動範囲も広がっていくので、安全に留意して十分に活動できるようにする。また、他の子供との関わりを少しずつ求めるようになってくるので、友達と一緒に遊ぶ楽しさを通して社会性の芽ばえを促す。

3歳児

生活面、運動面においてかなり自立し、自我もはっきりしてくる。平行遊びが多いもののこの時期、仲間と一緒にいてお互いに刺激を与え合うことは、社会性の発達を促し、ひいてはより豊かな人間理解へとつながっていく。心身共にめざましい発育、発達を示すときであるので、一人一人の発達に注目しながら、一人一人の思いを優しく受け止める。

4歳児

人の存在をしっかり認識できるようになり、一緒に遊んだり、ケンカをしたり、人間関係の葛藤にも悩むようになるので、一人一人の心の動きに十分配慮する。また、自我がしっかりと打ち立てられることにより、目は自分以外へと向けられる。心の成長も著しい時期なので、自然物への興味、関心を通した感性の育ちを大切にする。

5歳児

数年の保育園生活の中で、自発性、自律性が育ち、物事の判断が自分でできるようになり、集団としての機能が発揮されるこの頃、仲間の存在が一層重要となる。人との関わりの中で、社会生活に必要な基本的な能力を身につける学習の場となるよう、子供の生活を援助していく。

6歳児

集団遊びが多くなり、その中で一人一人が様々な経験を通して得た知識、知恵を生かした発案をし、創意工夫を重ね遊びが発展していくようにもなる。思考力や認識力もより豊かに身につく時であるので、保育材料や様々な環境の設定に配慮する。
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